十年のハローライフ
久しぶりにウイスキーの新作です。しかもオフィシャルです。よくbarで見かけますよね💦
左グレンカダム10年 ハイランド地方でバランタインのキーモルトの一つです。
先日、村上龍さんの『55歳からのハローライフ』を読みました。本書は6年前に刊行された中編作品5作品からなる中編集です。熟年離婚した主婦が知人の紹介で行き始めた結婚相談所、工事現場の誘導員をやりながら家族を支える男の前に現れたホームレスになった同級生、定年退職をしキャンピングカーで妻と全国を回る夢叶わずに再就職に苦戦する夫、愛犬を亡くし薄情な夫のやさしさに触れた妻、古本屋で出会った女性に恋心を抱く60歳を越えた男の儚い物語と中高年を主人公に老後を迎えるにあたって経済格差、孤独、病気と実際に起こっていそうな話が書かれています。ふと小説の意味はと考える時があります。登場人物に感情移入をして物語を楽しむ事、物語の展開を楽しむ、普段の生活では知る事ができない世界を物語で知る事ができるなど色々な事が考えれますが今回の小説『55歳からのハローワーク』ではこれから実際に自分が起こりうる身近な未来の話なのではないかと思いました。人とのつながり、職業の選択、資産の確保などと中年期までにやってきたことが高年期に総括として出てきてくる部分もあるのではないかと。もちろん沢山の理由がある中で生活をしています。どうしようもない不運な事もあるでしょう。それでも杞憂し将来に絶望するのではなくただいつの時代も将来に希望を持って楽しく生きたいものです。
グ10年 マル島のトバモリー蒸留所の第二商標。
先日、村上龍さんの『55歳からのハローライフ』