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久しぶりの新作ですと老後


左からグレンロセス シェリーカスクリザーブ、インチガワー14年 花と動物シリーズ、グランアー・モー コルノグ ロックヒア。

久しぶりの新作です。塩辛さなどを感じる良いウイスキーを買う事ができたと思います。

さて今回の芥川賞ですが岩手県遠野市の若竹千佐子さん63歳が受賞しました。亭主に先立たれて老後を一人生きる『おらおらでひとりでいぐも』。夫の死は一人で生きてみたかった妻の桃子に対する夫の計らいだったと夫の死をそう受け入れる桃子。老いていく体、物音(ネズミの音はあるみたい)も会話もない家に一人生きる孤独。昔の父母、兄弟達と過ごした賑やかな家庭、夫と築いた新しい家庭を思い出しただただ寂しいと思う場面もありますがそれを逆手に面白可笑しく描いた場面もあります。最後に出てくる姪っ子。姪っ子との会話には桃子の生きる喜びみたいなものを感じる事ができる場面でした。結局人は来る人を拒まなければ人とのつながりが絶える事なく生きていける。人との繋がりは一人の人生を構築していくうえで大事な事でそれが人一人だけでなく学校、地域、社会となるコミニティを作っていくのだろうと思います。

そういえば今回の直木賞も岩手がらみだった、岩手が文芸、芸術と盛上がる県になっていけばいいなと赤羽に住みながら思います。赤羽はいつの間にか大衆居酒屋で盛上がってしまいましたけどね。

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